理科が嫌いな子を2時間夢中にさせたい!

「夢・サイエンス」代表の松延からみなさまへ

IMG_3746 私は、2000頃から地元の幼稚園や小学校の行事で理科の実験イベントを始めました。いつのまにか、たくさんの小・中学校から理科や総合の授業として依頼をいただくようになり、さらに充実した理科実験授業を行うために、2007年に仲間と「理科教育研究フォーラム」を設立しました。フォーラムのメンバーには理科の教員はほとんどおらず、さまざまな分野の「理科好き」の人たちの集まりです。そして、「理科教育研究フォーラム」の中で、私が行っている活動が「夢・サイエンス」です。現在、一年に延70-80か所、百数十クラスの授業を行っています。

理科離れってホント?

131111matsu-DSC_3615-2「理科離れ」という言葉をよく聞きます。学校の成績は良くても実際には科学に関心がない中学生、高校生も多いとも聞きます。でも、小学校を中心に理科実験授業を行っている私たちにはどうも実感がわきません。どうしてって、小学校には「理科大好き!」っていう子どもたちがたくさんいるからです。理科は好きでないという子たちも「実験、楽しかった!」と言ってくれます。「Jリーガーもいいけど、科学者になるのもいいと思った。」と言ってくれたサッカー少年もいました。この子たちは、いつから「理科嫌い」になるのでしょう。「理科嫌い」というよりも「理科に無関心」といった方がいいのかもしれません。私たちのまわりは科学であふれているのに、それに無関心だというのは困ったことですし恐いことです。無関心ということは自分では考え判断できないということです。私たちの周りには、科学の正しい情報もあれば、科学のふりをしたニセモノもたくさんあるのです。

理科が嫌いな子を2時間夢中にさせたい!

私たちは子どもたちに理科が嫌い(無関心)になってほしくないのです。もちろん、知識や理解は大切ですが、その前に「理科って楽しい!不思議だな?どうしてかな?」という感動を大事にしたいと考えています。理科実験教室には「理科が好きな、得意な子たち」が集まってくるでしょう。でも、学校の教室には「理科が嫌いな、苦手な子たち」がいるのです。その子たちが2時間「わくわく・どきどき」夢中にさせたいのです。そして、きちんと自分で判断できるようになってほしいのです。IMG_0663

小学校の先生を応援したい!

小学校の理科専科をしたことがあります。子どもたちは実験が大好きですが、実際に実験野授業をとても大変です。小学校の先生には「理科がちょっと苦手だな」という方も少なくありません。私は、自分で理科専科をやってみて実感しました。「これは大変だ」。そして、小学校の先生たちのお手伝いを始めました。日本全国、すでに十数か所で「小学校の先生を中心とした理科実験授業」をおこなっています。2回目か3回目、宮城県の先生からいただいた感想です。夏休み中に実施した講座でした。「今年で教員最後です。二学期と三学期が終われば定年です。申し込みはしたものの、いまさら理科の研修でもないかと行くかどうか迷っていましたが、テレビに出てるっていうんで顔を見にきました。来てよかった。あと半年しかないけれど、今日、康先生が私にしてくれたみたいに理科実験をやります。」とっても嬉しかったです。これからも続けていきます。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

THE SENSE OF WONDER

アメリカの生物学者であり、作家でもあったレイチェル・カーソンさんの最後の著作のタイトルです。はじめて見ることには誰でも目を見はり、どうしてだろうと思うでしょう?でも、私たちはたくさんのことを学んだり経験したりするうちに、いつのまにか不思議なことをあたり前のことのように感じてしまいます。同時に「どうして?」っていう疑問もうすれていきます。不思議なことに「不思議だなあ!」って素直に感動し、そして「どうして?」って考えることができる感性。それが、「センス・オブ・ワンダー」。私たちは、いつまでも、この感性をみなさんと一緒に持ち続けていたいのです。 では、 実験室でお会いしましょう!

理科教育研究フォーラム 夢・サイエンス 代表 農学博士 松延 康